中古車オークションの仕組み(2)

eef97ebe.jpgさて、オークション会場に車が出品されると、まず検査員と呼ばれる人が、1台1台すべての車を査定します。

そこで、事故歴の有無、内装外装等のチェックをします。

事故歴の有無と簡単に書きましたが、実はここに問題があります。

なんと、事故車の基準がオークション会場で統一されていないのです。

「そんな、バカな!」と思われる方も多いと思いますが、現実に各オークション会場によって、その基準が微妙に違うのです。


以前のメルマガに書きましたが、事故車の定義というものは、自動車公正取引協議会、日本自動車査定協会、JU中販連という団体の統一基準で決められています。

しかしあくまで紙の上で決められた基準です。

実際に車を査定している現場では、事故車になるかどうか微妙な車(?)というものがいくらでもあります。

そのような車の場合、Aオークション会場では事故車、Bオークション会場では事故車ではない、と判断されることはざらにあります。

私達、業者にとってはそのようなことは日常茶飯事で、さして気にも留めなくなってきてますが、よく考えるとおかしいですよね?

この問題は以前からこの業界でも、さすがにまずいんじゃないかというこで、色々と検討をされてきました。

そしてようやく、平成16年の9月に日本オートオークション協議会という団体から「修復歴判定マニュアル」なるものが発表されました。

これで各オークション会場の事故車の基準を統一しようということです。

私はこの発表をきいて少し違和感を感じました。

 「今までの基準は何だったの?」というのと

 「このマニュアルで本当に変わるんだろうか」

という印象を持ったのです。

この話題まだ続きます。

この記事へのトラックバックURL